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世明けのうた RELEASE SPECIAL

RELEASE COMMENT

メンバーからのリリースコメントが到着しました!
ぜひチェックしてみてください!

KUBO'S
LINER NOTES

今回イナ戦モバイル限定で、
久保裕行による楽曲解説いたします!

まえがき

「世明けのうた」リリースにあたり、楽曲の解説とか成り立ちとか、曲を作ったりアレンジをしたりする立場から色々と思い出して書こうと思います。

01.『世明けのうた』

これは、予定のアルバムレコーディングを終えかけたころ、曲が出揃ったところで、「今しか書けない、今、THEイナズマ戦隊として伝えたいメッセージ」を表題曲として更にかこうというところで作りました。ポイントとして『バンド感があること』『ライブで皆と歌いながら熱くなれる感じ』『元気がある曲なんだけどグッと来る感じ』を目指しました。
作っていくなかで、やっぱりバラード調もいいかな?なんて寄り道もしながら色々かきましたが、初志貫徹、この曲でいこうとなりました。
最初はもうちょっと爽やかなイントロをつけていましたが、ジョウヤが「もっとバンド感のあるイントロがいい」といっていて、このイントロを思い付きました。このイントロを思い付いたところで随所にイントロが呼んでいるアレンジを施し、バンド感のある曲にできたなと思います。
Aメロやサビにはいる瞬間、サビの最後のキメに向かっていくコードにはこだわりました。

02.『THE GLORY SONG』

この曲はジョウヤが作って来たものをブラッシュアップしていきました。サビが圧倒的だったので、当初のAメロBメロから、シンプルだけどちょっと引っ掛かりがあるコード進行とメロディを提案しました。そうした方がサビがより圧倒的になると思って。全体をアレンジしていくなかで、とにかくシンプルだったので、そのままもアリですが、この曲ではDメロ的な少し雰囲気を変えつつ最後サビがもっと盛り上がるようなメロディをつけました。それをガンガンライブでやっていくことで自然と微調整されて成長していき、その勢いをレコーディングしました。

03.『WABISABIの唄』

これは『行列の女神~らーめん才遊記~』の主題歌というところで取り組みました。ストーリーにあっていて、THEイナズマ戦隊らしさがあって、『笑顔で泣ける』感じを目指して色々な曲をかきました。
まず、最初にこのリズムで作りたいねという話をしていて、このリズム感の曲を沢山作って、その中のチャンピオンです。Bメロで出てくるようなルーツミュージックを感じるようなリズムアレンジは当初からやりたいなと思っていました。
サビごとに若干ずつ後半のコード進行が変わるのですが、主題歌として使われるときの90秒バージョンを考えるなかで出てきたアイディアです。
メロディを考えながら、その歌が呼んでるリズムを感じて作るパターンが僕は多いので、最初にこのリズムと決めて作るのは新鮮でした。

04.『流れる日々を君と共に』

この曲は、YouTubeで制作過程の一部をお見せしながら作らせていただきました。
まず、最初にジョウヤがこういう歌が歌いたいというリクエストを聞いていて、極力シンプルなコードで歌が際立つものにしようと思って作りました。
当初、サビのメロディ「僕より長く」の部分は、メロディを上げていたのですが、ジョウヤが詞をのせて歌う段階で下げた方がいいというアイディアをくれたのでそうしてもらいました。
割とAメロで低いメロディがあるのでアレンジで演奏がうるさくならない(目立ち過ぎない)ように気を付けました。
Calmeraのゴウシ君にホーンアレンジをしてもらい、伊東ミキオさんにピアノを弾いていただきました。大きなイメージだけ伝えてお任せでやって貰ったのですが、温かい素敵な演奏をしてくださりました!コロナ禍の始めの方で取り組んだので、人の繋がりや温かさを感じる曲作りになってとても心に残っています。

05.『僕の宝物』

この曲はシンプルな繰り返しで、歌詞によって物語が進んでいくようなイメージで作りました。
歌詞が乗って歌入れした時に凄くピタッと来て温かいいい曲になったなと思いました。
僕がガイドメロを鍵盤で打ち込んで、それにニュアンスをジョウヤがつけて歌ってくれるのですが、サビの歌い回しはジョウヤが考えてくれました。「沖縄っぽい歌いまわしをいれてみた」というジョウヤの言葉を覚えています。それに引っ張られて三線の音とか入れてみたのですが、それはやりすぎで合わなかったです(笑)
ジョウヤがイントロになにかが欲しいといっていて、雰囲気が『みんなのうた』のような感じがしていてリコーダーの音を入れたのですがそれがより世界観を作ってくれていると思います。
なんかいい感じのアニメーションみたいな映像をつけてみんなのうたとかで実際にながれたらいいな、なんて想像してしまいます。

06.『鳴り止まない鼓動』

これは「WABISABIの唄」を作っているときに、他の候補として作っていた曲です。最初は「WABISABIの唄」のようなリズム感で作っていたのですが、アルバムにこの曲を入れたいってなったときに、このリズムじゃ「WABISABIの唄」と被るしなーなんて考えていたら、ジョウヤがこういうリズムでやりたいと提案してくれて完成させていきました。
サビへの転調のアイディアとサビのメロディがまず、最初にあって、それを活かすための他のメロディをかんがえていった感じです。
転調はハマるととても気持ちいいのですが、転調したら基本はどこかで元の調に戻らなくてはいけません。
それが自然で、その後もより良く聞こえて歌いやすいように考えるのが難しくも楽しいところです。
過去曲の『ドレミファソング』なんかは、転調で遊びながら色んな転調をアレンジで使った面白い曲ですね。

07.『マイルメイルガンバル』

この曲も「WABISABIの唄」を作ってるときにジョウヤがサビの一節を持ってきて、「なんか転調してこのサビに入りたいねん」というイメージをくれたので、それに向かってAメロBメロを考えていきました。
常にリフ(繰り返しリフレインのフレーズ)がカッコいい曲を作りたいというのは頭の中にあって、この曲のイントロからAメロで実現できました。
サビのコード進行が最後サビで変わるのですが、この進行が僕はめちゃめちゃ好きで(笑)使いたい使いたいといつも思っています。この進行を使うための布石のコード進行にサビのコードを変えて、そこからサビのメロディを広げていきました。
転調は結構強引にいくのですが、転調したいというアイディアのおかげで、ギターソロも転調することになり、それがギターソロ頭の突き抜けた感じを出せていてお気に入りポイントです。

08.『Please Please marry me』

この曲はアルバムに入れたい唄モノが出揃ってきたところで、ロックンロールが欲しいというところでかきました。今まで僕がロックンロール曲を作る時は、例えば『ロックンロールを取り戻せ』『バカ者よ大志を抱け』『俺Mhz』などのように、昔ながらを踏襲しつつも何か新しい現在形の化学反応みたいなものを入れ込みたいと常々思っていました。
この曲は逆に昔ながらのロックンロールを入れ込みたい気持ちで作りました。言葉で説明するのは難しいんですが、例にあげた曲はストレートな8ビートです。カチッとしています。しかし、昔ながらのロックンロールはドラムがカチッとしているのにベースがちょっと跳ねていたり、その逆もあり、ギターが跳ねているのにドラムは跳ねてない。色んな組み合わせで名演があると思います。それに見よう見まねで挑戦しました。ドラムはストレート、ギターとベースが跳ねているパターンです。最初は真似っこが大事で、この演奏をやっていくなかで腰がぐにゃぐにゃ動いちゃうようなグルーヴを発見したいです。楽器陣の個性とこの組み合わせの追求がロックンロールグルーヴの楽しさを爆発的に広げると思い。スタート地点に立たせていただきました。

09.『おはようから墓場まで』

青春パンクと呼ばれる時代に世の中にバンドとして出てきたTHEイナズマ戦隊ですが、その音楽シーンの中ではロックンロール寄りというか、こぶし効いてるというか、ちょっと異質だったのかなと思います。
けど、今になってあの頃の感じをやってみたくて作りました。そして、あんまり細かいこと考えずに、コーラス、手拍子、ジャンプ、出来ることを盛り沢山に入れ込みました。
何気に過去最速テンポになるのかな?テンポの数えかたも何通りかあるからドラマーとしての体感上ですが。なにも細かいこと考えずライブで楽しむために作った曲なので、ライブを想像しながら聴いてもらえたら楽しいかなと思います。
青春を感じる曲調に、『おはようから墓場まで』というタイトルと詞を乗せてきたジョウヤには脱帽です。だからきっと異質感があったんだと(笑)
それが個性!

10.『リーダー論争』

この曲は俊哉がまだ一部分作ってる最中くらいに、これを形にしたいと相談されて、聴いてパッと思った「こういう展開で、その中にこういうコード進行とか出てきて~云々」みたいな話をしたら見事に俊哉がやってのけた感じです。
『課長バカ一代』の主題歌を目指していたので、まずはテレビサイズの90秒を考えました。
ドラマのイメージを妄想しつつ、広げていったのですが、サビ始まりで考えたときに、その前についている一瞬の前奏で転調させたことがこだわりです。
サビ始まりをとにかく派手にパワーがある感じにしたかったのですが、どんなリフを当ててサビにはいった瞬間に落ち着いてしまう。そこで違うキーから始めて転調させたら、ド頭の爆発感がハンパ無かったのでこうなりました。間奏は何か引っ掛かりのあることがしたかったので、プロデューサーの名村さんに相談したら、僕にはない展開の転調を提案され、果敢に挑んでみました。最初違和感のあるものがその曲を左右するような大切な特徴になるという大きな学びを得ました。

11.『岐路に立つ君へ』

これも俊哉が作ったメロディです。俊哉のコードワークとメロディは独特なので、せっかくのメロディは変えずにコードを置き換えた方がいいんじゃないかなってとこを提案させてもらって、作っていきました。ド頭のコード進行は結構重要で曲の雰囲気を作っていると思います。普通にE-A-B-Eのスリーコードでも弾けるんですが、AをおそらくEonAというコードに変えています。響きが良かったのでそういう押さえかたをして、コードの名前は後から調べました。
リフ(繰り返し)が重要なのと同じくらい、コードの響きの中にずっと同じ音が鳴っている状態も雰囲気を作る大きな要素だと思います。そんな感じでたまに名前を知らないコードを押さえながらアレンジもします。テンションコードと呼ばれるコードを思い付いたとこでさりげなく使うことで素朴な感じとか温かみ、逆に緊張感を演出出来ると思っています。
ジョウヤが友達に向けた詞をかいていたので、絶対に届けなくてはいけないと思って取り組みました。

12.『大切な人 幸せであれ』

「WABISABIの唄」のカップリングとして(心の中では両A面シングル!)収録したものですが、このアルバムの最後に相応しいと思い、この場所に入れました。
こういう曲が歌いたいというジョウヤのリクエストから作った曲で、作った当時、出来た新曲をどんどんライブでやっていこうと、色んな出来立ての曲をお披露目していきました。その中でこの曲はライブに集まってくれた皆さんと共に成長させた曲であり、大切な曲になっています。
作った時はメロディとコードが自然にスラスラと出た感じがします。後から分析すると、意外と自分ではやってないパターンの展開だったりするんですが、メロディが行きたい方向を表現するコードを探していったら自然にこうなっていた感じです。
演奏していても自然と入り込める、熱くなれる曲です。そういう曲をこれからも作っていきたいです。

あとがき

全体的には、バンド感を大切にしたくて、全員コーラス曲を多めに、そしてコーラス音量をいつもより更に大きめに(いっつも大きめだけど)しました。
ライブで皆さんと一緒に歌える日がくるまで、どうかこのアルバムを楽しみながら、過去作とかも聴いていただいてライブを妄想していただきながらTHEイナズマ戦隊に触れていて欲しいです!!


という感じで長く書かせていただきましたが、、、
最後まで見ていただきありがとうございます。
皆さんのお気に入りの曲があることを願ってます。
そして更なるお気に入りを作るべく!!

PRESENT

「世明けのうた」リリースを記念してサイン入りポスターを抽選で15名様にプレゼント! どしどしご応募ください!!

poster

応募期間 2021年1月31日23:59まで

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RELEASE
INFORMATION


THEイナズマ戦隊 「世明けのうた」 2021年1月13日(水) 品番:CRCP-40607 / 価格:¥2,727+税

収録楽曲

  • 01. 世明けのうた
  • 02. THE GLORY SONG
  • 03. WABISABIの唄
  • 04. 流れる日々を君と共に
  • 05. 僕の宝物
  • 06. 鳴り止まない鼓動
  • 07. マイルメイルガンバル
  • 08. Please Please marry me
  • 09. おはようから墓場まで
  • 10. リーダー論争
  • 11. 岐路に立つ君へ
  • 12. 大切な人 幸せであれ


世明けのうた
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